アレルギー性皮膚炎

人だけではなく、犬や猫などの動物にも、アレルギーがあるのを知っていましたか?

人が花粉や食べ物に反応するように、犬や猫も様々な物がアレルギーの原因になります。
アレルギーの症状も、痒くなったり下痢をしたり様々です。
何らかのアレルゲンに反応し、痒くなることで起こる皮膚炎をアレルギー性皮膚炎といいます。

アレルギー性皮膚炎は、大きく2つに分けることができます。
①アトピー性皮膚炎
 花粉やカビ、ダニなどの環境中に存在するアレルゲンに触れることで痒くなるもの
②食物性アレルギー
 卵や小麦、お肉など、原因となる食物を摂取することで痒くなるもの

アレルギーの治療や対策は、まず原因となるアレルゲンを生活から取り除くことが大切です。
血液検査をすることで、その子が食べ物や環境中の何に反応しているのか、ある程度つきとめる事が出来ます。
とはいえ、何が原因なのかを全て正確に把握することは難しく、
また原因が分かっても、花粉やカビの様に生活する上で完全になくす事が出来ないものもあるため、基本的には痒みがひどい時には薬などを補助的に使って痒みをコントロールすることが多くなってしまいます。

食物だけが原因であれば、フードを変えることで、痒みを改善することができます。
「ペットショップで売っているアレルギー用のフードをあげているから大丈夫!!」
と思われる方も中にはいます。
アレルギー用のフードとは、一般的にアレルゲンになりにくいタンパク質や炭水化物を使用して作ってあるのですが、アレルギーの犬が、そのタンパク質などにピンポイントに反応していれば意味のないものになってしまいます。
そのため、適切なフードを選ぶことはとても大切なので、食物性アレルギーが疑わしい場合は、病院としっかり相談してその子に合ったフードを選んであげて下さい

また、アレルギーではなく他の原因で痒くなっている可能性もあるため、治療を行う前に皮膚の検査をしっかりと行う事も大切です
痒い、ということは日常生活においてとてもストレスになると思います。
あれ?うちの子最近体をよくかいているな?皮膚が赤いな?
など日頃から様子をよくみて異常があれば早めの受診をおすすめします。

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慢性腎臓病について

今日は高齢の猫ちゃんに多い『慢性腎臓病』についてお話させて頂きます。

慢性腎臓病とは様々な原因により腎臓の組織が壊されることで腎臓の機能が低下していく病気です。腎臓は体の中で作られた毒素をおしっこにして体の外に出すという重要な役割を担っています。

慢性腎臓病になると毒素の排泄がうまくできなくなります。さらに進行すると尿毒症という状態になり最終的には亡くなってしまいます。

 

一度壊れてしまった腎臓の組織は残念ながら元に戻ることはありません。その為、慢性腎臓病は早期発見・早期治療を行うことで進行を遅らせることが非常に大切になります。

 

では慢性腎臓病になるとどのような症状がでてくるでしょうか?

飼い主さんが気づきやすい症状としては食欲・元気低下嘔吐体重減少多飲多尿(尿量・飲水量が増える)口臭の悪化脱水などがあります。

特に多飲多尿は慢性腎臓病の初期症状として現れやすいので、年を取った子がおしっこの量や水を飲む量が増えたなと感じたら注意が必要です。

 

慢性腎臓病の診断としては血液検査・尿検査・超音波検査などを組み合わせて行います。

 

治療は慢性腎臓病の進行度合いにより変わります。

初期の場合で、食欲元気に問題ない子の場合は腎臓療法食による食事療法を行うだけでも腎臓病の進行を遅らせることができます。

病気が進行し、体調不良がでている子に対しては点滴治療を中心に行い脱水の改善・体内の毒素を薄めて体の外におしっことしてだすのを手伝ってあげます。

 

慢性腎臓病は早期発見が重要です。最近では従来より早い段階で血液の検査で腎臓病が分かる方法もでてきています。高齢期のわんちゃんねこちゃんは健康診断も兼ねて年に1~2回は血液検査をしてあげましょう!

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肥満のお話

 

今回は「肥満」についてお話します。

 

肥満とは、体に過剰な脂肪が蓄積した状態のことをいいます。

丸みを帯びた体型はとっても愛らしいですが、肥満によって多くの合併症が起こります。

例えば関節や維間板の異常呼吸障害運動不耐性糖尿病高脂血症脂肪肝膵炎高血圧皮膚病等の原因になります。また、感染症にもかかり易くなり、外科手術および麻酔時の危険性も高くなります。

自分の愛犬、愛猫が肥満かどうかは、以下の点を踏まえて総合的に評価します。

※決して体重だけで評価はしません!

 ①腰骨を触る

  厚みがあり、腰骨が触りにくい、触れないのは肥満です。

 ②ろっ骨を触る

  肋骨が容易に触れないのは肥満です。

 ③腰のくびれ具合を見る

  真上から見たとき、腰のくびれがほとんど見られない、また横から見たときにお腹のへこみが見られないのは肥満です。

ダイエットを始める場合、まずは食事管理を行い、運動は適度なものにします。

肥満の度合いにもよりますが、太った犬猫を無理に運動させると心臓や関節に負担がかかりやすくなるからです。

 

食餌管理は、フード量を減らすなどして、摂取カロリーを減らすことが必要となりますが、

ただフードを減らすだけでは、空腹感は満たされないし、体に必要な栄養(ミネラル類、ビタミン類など)も減少してしまいがちです。

そのため、ダイエットフードを試される方が多いです。 

ダイエットフードは、満腹感に優れ、かつ摂取カロリーは落としつつ、必要な栄養素を摂取することができます。

 

わんちゃんにクッキーを1枚あげることは、人がハンバーガーを1つ食べているのと同じことです。

おやつや人間用のごはんを与えないことも大切です。

トレーニング等でどうしてもおやつが必要な場合は、一日のごはんの中からあげるようにして上げてください。

 

急激な体重な減少は二次的に病気を引き起こすこともあるため、1週間に1~2%の減少を目標にがんばりましょう。

 

 

 

最後にダイエットフードに切り替えてダイエットが成功した症例をご紹介したいと思います。

 

 

てらかど動物病院のアイドル犬のピートくん。

 

今年の3月上旬には6.8kgありました。

 

ダイエットフード(Hill’s メタボリックス)をはじめたところ、

 

ピート前 ピート後
4/1 6.5kg 5/15 6.26kg

 

 

 

まあまあ分かりづらいですが・・・(^^;

徐々にくびれがはっきりしてきているような気がしませんか?

 

ダイエットフードにもいくつか種類があります。

サンプルもご用意してありますので、気になる方はまずはご相談下さい。

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糖尿病

犬の糖尿病は、ほとんどがインスリン依存型糖尿病(1型糖尿病)です。“インスリン依存型”とは、インスリンを分泌している膵臓のβ細胞が、何らかの原因により破壊され、正常にインスリンの分泌ができなくなり、その結果、高血糖状態が持続してしまうケースです。

原因は遺伝的素因や自己免疫性、肥満や膵炎などが考えられていますが、未だ正確な原因はわかっていません。

糖尿病の症状は、多飲多尿多食というのが一般的ですが、長期間高血糖状態が続くと、ケトン体という毒素が体内で作られ、吐き気や元気がなくなるといった症状が出てきます。また、糖尿病の合併症として、白内障も挙げられます。

治療としては、なによりも血糖値を下げてあげることです。血糖値を下げてあげるためには、自分でインスリンを分泌することができなくなっているため、人工のインスリン製剤の投与が必要になります。当院では、インスリンの注射と食事療法によって治療を行っています。

 

猫の糖尿病では、6~7割がインスリン非依存型糖尿病(2型糖尿病)です。これは、膵臓β細胞からインスリンは分泌されているにもかかわらず、何らかの原因により、インスリンが効きづらくなる結果引き起こされます。その要因としては、肥満やホルモンの疾患、薬剤の作用など様々です。症状は、犬と同様ですが、猫の場合、かかとを地面につけながら歩く蹠行姿勢(かかと歩き)という症状が出ることがあります。

治療も犬と同様ですが、猫の場合、インスリンが効きにくくなっている原因を取り除くことにより、インスリンの注射が必要なくなるケースもあります。

 

さて、ここまで犬と猫の糖尿病について、少し難しい話をしましたが、大事なのは、糖尿病にならないように少しでもリスクを減らしてあげることです。

お気づきになられたかもしれませんが、犬も猫も、“肥満”が原因の一つになっています。肥満は、インスリンの効きを悪くさせてしまい、実際、糖尿病になってしまった犬や猫の多くが、肥満傾向にあります。

体重管理はとても大切なことです。体重が気になる子がいるようでしたら、これを機に、一度動物病院のスタッフへ相談してみてはいかがでしょうか。

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多飲・多尿

多飲多尿とは、読んで字の如く、多くの水を飲み、多量の尿をすることです。

たくさん飲んで、たくさんおしっこをして、健康的だ‥なんて思う方もいるかもしれませんが、病気のサインである可能性があります。

多飲多尿は糖尿病腎疾患子宮蓄膿症ホルモン異常腫瘍など、様々な病気の症状の一つで、命に関わるような病気でも見られることのある特徴的な症状ですので、見落とさないよう注意してあげましょう。

またそのような症状がみられた場合には、当院へ早めにご相談ください。

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犬の膵炎

お家のわんちゃんが突然何度も嘔吐をして、元気がなく、食欲もないなんてことが起きたら、もしかしたら膵炎になってしまっているかもしれません。

膵臓は、炭水化物、脂肪、たんぱく質を消化する膵液を分泌します。

この膵液は膵臓の中では消化する機能を持たず、十二指腸に分泌されてから活性化します。したがって、膵臓内で自分自身を消化してしまうということはありません。

しかし、様々な原因によって、膵臓内で活性化してしまうことがあり、その場合自己消化を起こしてしまいます。これが膵炎です。

急性膵炎のわんちゃんは、多くが突然の食欲減退嘔吐の症状がみられます。下痢血便がみられることもあります。また腹痛のために伏せの状態でお尻の方をあげる姿勢(祈りのポーズ)や体を丸める姿勢をすることもあります。

膵炎が起こる原因には、高脂肪食人の食べ物肥満副腎皮質機能亢進症甲状腺機能低下症などのホルモン疾患などが考えられています。

膵炎の治療はしばらく膵臓を休ませるためにごはんをあげずに、点滴をして注射を打って治していきます。そして食事をとることが可能になってきたら、食事管理が大切で、低脂肪食与えていきます。

お家のわんちゃんが嘔吐や下痢で体調が悪くなってしまった場合は、なるべく早く動物病院に相談してください。また膵炎にならないように、高脂肪の食事や肥満には注意して、食事管理をきちんとやってあげましょう。

 

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お口と歯のお話

 

おうちのわんちゃん、ねこちゃんのお口の臭いが気になること、ありませんか?

またよくお口をくちゃくちゃさせていたり、手で気にしている様子はありませんか?

 

人で定期的に歯医者さんに行って、歯のケアをしてもらっている方も多いと思います。わんちゃんの場合、ケアをしようとしても、お口周りを触られるのを嫌がったり、人と同じような日頃のケアをするのは難しいですよね。

 

わんちゃんやねこちゃんも、人と同じように歯垢が付き、歯石に変わります。歯垢は3~5日で歯石に変わると言われており、歯石に変わってしまうと歯みがきや歯みがきガムでは取り除くことができません。

歯石が付くと臭いだけでなく、歯茎に炎症が起きて歯茎が腫れてきます。歯周病や、その炎症から下顎の骨が折れたり、顔が腫れたりと、一見歯が原因と分かりにくい病気を引き起こしたりもします。

 

歯垢や歯石を取り除いた後、歯の表面を滑らかに磨きます。スケーリングした後は、綺麗な歯になり、歯茎の炎症も治り、臭いもかなり減ります。

 

犬用の歯みがきペーストや歯みがきガムなど、日頃からケアできるものもあるので、気になる方は当院のスタッフに相談してみてくださいね。

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内視鏡による異物摘出

今回は内視鏡を使った異物摘出について紹介したいと思います!

散歩していたら道端に落ちているものを食べちゃった、おもちゃで遊んでいたと思っていたら・・などの経験はないでしょうか?小さいものであればウンチにそのままでてきますが、大きいものや針・紐などはそのままにしておくと胃や腸につまってしまい大変です。

詰まってしまった場合はまず薬で吐かせるようにしますが、吐いてもでてこない場合は手術でお腹を開ける・内視鏡を使って取り出す方法があります。

内視鏡を使うことのメリットとしてはお腹は開けずに口から管を入れるだけなのでわんちゃんにとっての負担が少ないことが挙げられます。また胃・腸の内部の構造もしっかりと観察することができます。

 

図4図2  

 

黄色で囲んだ所が胃です。

前日からご飯を食べていないにも関わらず

胃の中に物が入っています

 

 

 

 

おもちゃのロープを食べてしまったたわんちゃんです。小さい子でしたがこんなにたくさんロープを飲み込んでいました。内視鏡で無事に全部取り除くことができました。

内視鏡で取り除けなかった場合はお腹を開くことになります。予防としては飲み込めそうなものをわんちゃんの周りに置かないことが第一です。万が一飲み込んでしまった場合はすぐに病院に連絡してください。

 

 

 

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毛包虫症

今回は、毛包虫症と呼ばれる皮膚病についてです。

この病気の主な症状は、丘疹(湿疹)や紅斑に始まり、悪化してくると脱毛も起きてきますが、痒みを伴わないことが多いのが特徴です。
この病気の原因は毛包虫(ニキビダニ)と呼ばれる、毛穴に寄生してフケや皮脂を食べる寄生虫です。

毛包虫は常在生物と呼ばれ、ワンちゃんの皮膚にもともと少なからずいるものです。
そのため、同居のワンちゃんがいても、感染してしまうということはほとんどありません。
しかし、まだ幼いときや、何らかの要因によって免疫力が低下してしまうと発症し、その発症機序から再発の可能性が高い病気と言えます。

図1 図3
 毛包虫(矢印)  皮膚病変(左後ろ足)
脱毛と発赤が認められました

 

この病気により、二次的に細菌性の皮膚炎などになってしまうケースも多々あります。
またその他にも、皮膚病は見た目ではなかなか区別することが難しく、同居のワンちゃんにも感染してしまう皮膚病もあるので、ワンちゃんの皮膚に気になることがあれば、一度病院に行ってみましょう。

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甲状腺機能亢進症

高齢のネコちゃんで、最近ご飯をよく食べるのに体重が痩せていくなぁ、性格が少し荒っぽくなってあちこち活発に動くようになったなぁ・・・など、思い当たる節がある方は要注意です。

名前の通り、この病気は甲状腺ホルモンが多く作られてしまう病気で、さまざまな症状をひきおこす病気です。先ほど述べた症状だけでなく、2次的に心筋症や腎不全、高血圧症までもひきおこす可能性もあります。

診断としては、血液検査に甲状腺ホルモンの測定を行い、基準値をこえていると甲状腺機能亢進症と判断します。

治療としては大きく分けて2種類あり、長期的に内服薬を飲み続ける治療と、甲状腺そのものを外科的に摘出する方法があります。
(大学などの専門病院では放射線治療なども選択肢としてあります。)
内科的療法ではまず、甲状腺ホルモン産生を抑える薬を開始し、定期的な血液検査によってホルモンの数値をモニタリングしていきます。その際、甲状腺ホルモンが正常であっても腎不全の悪化や、薬自体の副作用(嘔吐など)の危険性があるため、慎重に経過をみる必要があります。
外科療法では患者の性格上、経口投与が困難な場合に選択されることがあります。またその際、全身麻酔での手術になるため、患者の年齢や一般健康状態なども考慮しなければなりません。

このように甲状腺機能亢進症は、この病気ひとつ治せばいいという病気ではなく、ホルモンに関連した様々な病態を考慮していく必要があるため、難しいと思われるかもしれませんが、しっかりと経過をモニタリングすることで治療できることができる病気です。

自宅で心当たりがある子はもちろん、高齢のネコちゃんは1年に1度の血液検査をおすすめします。

 

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