今回は、犬の肝臓にできた大きな腫瘍を手術したので紹介させていただきます。
以前から定期的に見ていた血液検査で肝臓の数値の上昇がみられたので超音波・CT検査を行ったところ肝臓に8cm程の腫瘍がみつかりました。(黄色で囲んだところが腫瘍です)

検査の結果から悪性の可能性が考えられたので手術を行いました。
以下、手術中の写真です。
お腹をあけると大きな腫瘍がすぐにみえました。

切除した腫瘍と切除後のお腹の画像です。肉眼的にしっかりと切除できました。
病理検査の結果はやはり悪性の「肝細胞癌」でしたが、しっかり取り切れているとのことでした。
この子のように塊で出来るタイプの肝細胞癌は完全切除ができた場合の予後は比較的良好であることが多いです。
肝臓は腫瘍ができたとしても症状がでにくい臓器ですので、中高齢になったら定期的な健康診断を受けることをおススメします。
獣医師:清水