●各種予防
ワンちゃん・ネコちゃんとの暮らしには欠かせない予防についてお伝えします。
ワンちゃんの予防
1.狂犬病予防接種
狂犬病の予防注射は狂犬病予防法という法律で接種が義務付けられています。
当院でも狂犬病の予防接種をすることができます。
市区町村から届くハガキを持ってご来院ください。
(初年度登録がおすみでない場合はハガキは必要ありません)
2.ワクチン接種
当院では5種及び7種類の病気を予防できるワクチンをお勧めしています。
特にお外で飼われていたり、お散歩が好きなワンちゃんは感染する病気の数も多くなります。
しっかりと予防してあげてください。
0歳の頃は合計で3回、1歳以降は毎年1回の接種が必要です。
ワクチンで予防できる病気 | 5種 ワクチン |
7種 ワクチン |
---|---|---|
犬ジステンパー | ◎ | ◎ |
犬アデノウイルス2型感染症 | ◎ | ◎ |
犬伝染性肝炎 | ◎ | ◎ |
犬パラインフルエンザ | ◎ | ◎ |
犬パルボウイルス感染症 | ◎ | ◎ |
犬レプトスピラ感染症黄疸出血型 | ◎ | |
犬レプトスピラ感染症カニコーラ型 | ◎ |
3.フィラリア予防
春になり温かくなると蚊が出てきます。フィラリア症は蚊が媒介して起こる病気ですが100%予防できる病気でもあります。フィラリア予防には血液検査でフィラリアに感染していないことを確かめてから、フィラリア予防を始めていきます。この地域では4月末から12月の9回の予防が必要です。
※ 毎年フィラリア予防の前には、必ず検査が必要になります。
(仔犬の場合は産まれた時期によって検査の必要性が異なりますので獣医師にご相談ください)
【フィラリア検査時に健康診断も一緒に行いましょう】
また、当院ではフィラリアの検査の際に同時に行える健康診断をお勧めしております。
せっかく痛い思いをして採血するので、一緒に実施してあげてください。
4.ノミ・ダニ予防
ワンちゃんにノミ・ダニが寄生すると皮膚炎や病気を引き起こします。
また、ワンちゃんに付いたノミやダニは飼主様を刺すこともあり、人にも感染する人と動物の共通感染症を引き起こします。ここ数年で感染が確認されており人の死亡例もあるSFTSなどもその1つです。
現在、いろいろなノミ・ダニの駆虫薬がありますが、お薬の成分や駆除効果、持続効果は同じではありません。
おうちの子にあったお薬や投与方法のアドバイスも致しますのでご相談ください。
ネコちゃんの予防
1.ワクチン接種
当院では3種類の病気を予防できるワクチンをお勧めしています。お外で飼われていたり、お散歩に出歩くことが好きなネコちゃんは感染する病気の数も多くなります。
3種 | 個別接種 | |
---|---|---|
猫ウイルス性鼻気管炎 (猫の鼻風邪) | ○ | ― |
猫カリシウイルス感染症 (猫のインフルエンザ) | ○ | ― |
猫汎白血球減少症 | ○ | ― |
猫白血病ウィルス感染症(※1) | ― | ○ |
猫エイズウイルス(※2) | ― | ○ |
(※1) 猫白血病ウイルス感染症
(※2) 猫エイズワクチンについて 野良猫の中には猫エイズに感染しているネコちゃんも多くいます。そんなネコちゃんと外でケンカや交尾をしたりすることで、飼主様の知らないうちに感染していることもあります。外で飼っている、お散歩に行くことが好きなワンちゃんには摂取をお勧めしております。猫エイズワクチンの摂取にはメリット、デメリットもありますので、獣医師にしっかりと相談してください。
2.ノミ・ダニ予防
ネコちゃんにノミ・ダニが寄生すると皮膚炎や病気を引き起こします。また、ネコちゃんに付いたノミ・ダニは飼主様も刺します。「今ついていないから」ではなくて、ノミダニが付く前に「付かないように」してあげてください。
3.フィラリア予防
春になり温かくなってくると、蚊が出てきます。フィラリア症は蚊が媒介して起こる犬ではメジャーな病気ですが、実はネコちゃんも感染することがあります。ネコちゃんは感染すると、治療方法がないのが現状です。予防すれば100%予防できる病気でもあります。予防できる病気は未然に防いで、ネコちゃんを健康でいさせてあげてください。