猫の消化管腫瘍(リンパ腫)①

久しぶりの更新となってしまいまして申し訳ありません!

3-5月はワンちゃんのフィラリア予防と狂犬病接種の時期が重なって病院が混む傾向にあります。

6月は比較的混雑が解消されますので、猫ちゃんも含めて日常ケアや健診など気軽に来ていただければと思います。

 

今回は猫ちゃんの腸にできた腫瘍を切除したので解説させていただきます。

猫の腸にできる悪性腫瘍で多いものは「リンパ腫」と「腺癌」です。症状としては嘔吐・下痢などの消化器症状が多いですが、無症状な場合もあります。

猫ちゃんは健康なときでも吐くことがよく見られる動物なので飼主さんが気づきにくく、健康診断などで偶発的に発見される場合も多いです。

 

今回の猫ちゃんは少し前から食欲が落ちているという症状で来院しました。超音波検査をしたところお腹の中に腫瘍ができているのがみつかりました。

 

CT検査を行い、どこから腫瘍が発生しているのか・癒着具合はどうなのかを精査します。

↑↑ 黄色で囲んだところが腫瘍です。

 

腫瘍に針を刺して検査をしましたが、炎症細胞しかとれなかったため腫瘍の特定はできませんでした。このような場合は、腫瘍の特定・治療として外科手術が推奨されます。

 

獣医師:清水