犬の膵炎

お家のわんちゃんが突然何度も嘔吐をして、元気がなく、食欲もないなんてことが起きたら、もしかしたら膵炎になってしまっているかもしれません。

膵臓は、炭水化物、脂肪、たんぱく質を消化する膵液を分泌します。

この膵液は膵臓の中では消化する機能を持たず、十二指腸に分泌されてから活性化します。したがって、膵臓内で自分自身を消化してしまうということはありません。

しかし、様々な原因によって、膵臓内で活性化してしまうことがあり、その場合自己消化を起こしてしまいます。これが膵炎です。

急性膵炎のわんちゃんは、多くが突然の食欲減退嘔吐の症状がみられます。下痢血便がみられることもあります。また腹痛のために伏せの状態でお尻の方をあげる姿勢(祈りのポーズ)や体を丸める姿勢をすることもあります。

膵炎が起こる原因には、高脂肪食人の食べ物肥満副腎皮質機能亢進症甲状腺機能低下症などのホルモン疾患などが考えられています。

膵炎の治療はしばらく膵臓を休ませるためにごはんをあげずに、点滴をして注射を打って治していきます。そして食事をとることが可能になってきたら、食事管理が大切で、低脂肪食与えていきます。

お家のわんちゃんが嘔吐や下痢で体調が悪くなってしまった場合は、なるべく早く動物病院に相談してください。また膵炎にならないように、高脂肪の食事や肥満には注意して、食事管理をきちんとやってあげましょう。