梅雨から夏にかけて、動物病院では皮膚の病気で来院される動物がとても増えます。
今回は、皮膚の病気の中でも「皮膚糸状菌症」という病気についてお話します。
病名でみると、どんな病気?と思われる方も多いかと思いますが、 簡単に説明するとカビの仲間が悪さをして、脱毛したり皮膚がカサカサしたり、 中には皮膚が赤くなったり痒くなったり、といった症状がでる病気です。
本院にも、この皮膚糸状菌にかかってしまったネコちゃんが来院されました。
おでこ、耳の周り、しっぽがはげてしまっています。 | ||
このカビは、特殊なライトで光ったり、培地で発育させると培地の色が赤く変化したりすることで、診断できます。 | (左)皮膚糸状菌陽性 |
検査で、皮膚糸状菌症との診断がついたので、投薬にて治療を始めました。
投薬1か月後。とてもキレイに治りました。 | ||
またこの病気の大変なことは、犬猫のみでなく人にもうつってしまう皮膚病だということです。(ウサギやハムスターのようなげっ歯類にも感染します。)
お家の動物の子の皮膚をみて、毛が抜けてる?痒そうにしてる?など気になる様子があれば、一度病院に連れていってあげてください。