嘔吐

「吐く」という症状で来院する患者さんは、非常に多くみられます。
しかし、「吐く」という症状は、よく見られるからと言って、決して軽視できる症状ではありません。
嘔吐を何度も繰り返していると、水分を出してしまって脱水を起こしたり、吐いた物が気管や肺に入ってしまい、肺炎になったり、ひどいときには呼吸困難になってしまう恐れもあります。

また、「吐く」というと、胃腸炎や、誤食によって胃や腸が詰まってしまう、というような原因がすぐに浮かんでくるのではないかと思いますが、実は色々な原因があるのです。
たとえば、膵炎や子宮蓄膿症、ホルモンの病気、中毒や脳の病気など、本当に様々な原因が考えられます。

そして、もちろんその原因によって治療の方法が変わってきます。

なので、もしもみなさんのわんちゃんやねこちゃんが何度も吐くことを繰り返すようならば、できるかぎり早く、一度動物病院へ連れて行ってあげてください。